【伊丹市Y邸】
28年前に設計を依頼して頂き、今回は屋根・外壁の塗装が傷んできているとの事で現場調査にいきました。屋根は表面の塗装が剥離状態でした。外壁は、チョーキング現象(外壁を指でなでると手に粉状のものが付着する状態のこと)が見られました。屋根は遮熱塗料、板金部分は遮熱防食工法、外壁はセラミックシリコン施工。塗装工事で重要な事は、材料の品質はもちろんの事、それ以上に施工の仕方が特に重要です。屋根・外壁共、下地の素地調整・ケレン処理・高圧洗浄等において下地を最適な状態にする事が重要です。次に下塗りとしてサーフェイサー・プライマー等で塗装しますが、仕上げ材の塗料に合った材料か、必ず製造日と共にチェックをします。そして中塗り塗装をし、仕上げ塗装をします。一般的に中塗り塗装と仕上げ塗装は同じ材料で塗るので、ここでも必ずチェックが必要です。中塗り塗装だけでも、仕上げ塗装したのと表面的にはあまり変わらないので見分けが困難ですが、後々の塗装の耐久性においては優劣の差が出てきます。塗装職人に任せるのではなく、信頼と知識と行動のできる現場管理者は必須です。2週間程度の期間ですがキメ細やかなチェックをする事で、品質の高い仕上げになります。